雨の中走行中にバッテリー警告灯が点灯した。
エンジンは普通に動いているし、ヘッドライトも点灯している。 心の中では警告灯のエラーであって欲しい、警告灯が消えるのを期待していましたが消えません。 そのうちハンドルが重たくなり、コーナーを曲がるのが大変になりました。 アラフィフなので重たいステアリングを経験しているのでそれ自体にびっくりはしませんでしたが、オルタネーターが死亡したかなと思い焦りました。 でも、よく考えてみてテリオスキッドのパワステは電動ではないのでオルタネーターがダメになっても重ステになるのはおかしい。 とりあえず車は走っているし、ワイパーも動いているのでそのまま自宅まで帰りました。 自宅でエンジンを止めてボンネットを開けて覗いてみるとベルトが3本とも外れてしまっています。
オルタネーターとエアコンとパワステのベルト全てが外れてしまっていました。
結構な大事だと悟り、すぐにネットで調べてみると、どうやらクランクシャフトプーリーの脱落が原因の様子。 注意深くエンジンルーム内を見ると、クランクシャフトプーリーが転がっていました。
救出したプーリー
クランクシャフトプーリーが外れる原因は様々あるようですが、僕の場合はタイミングベルト交換時の締め付けトルク不足だと思います。 酷い場合だとクランクシャフトプーリーを固定しているボルトが緩んだ際にプーリーが暴れてボルトがクランクシャフトのネジ山を破壊し、クランクシャフト交換になるものもあるようです。 クランクシャフトを交換となると費用も高額になるので、その場合はテリオスキッドは廃車かと考えていました。 とりあえずクランクシャフトプーリーを固定するボルトだけ注文し、固定ボルトがネジ山に問題なく締め付けることができるかを確認しました。
ネジ山に問題はなかったようでよかった。 エンジンルーム内に落ちていたクランクシャフトプーリーを観察すると大きくえぐったような傷がありました。
これについても調べてみると、クランクシャフトプーリーキーが破損したことで、クランクシャフトプーリーに傷を作るようでした。 プーリーの固定ボルトの緩みとプーリーキーの破損はどちらが先に起きたのかは不明ですが、この二つを直さないとテリオスキッドは復活しません。 とりあえず今度はクランクシャフトプーリーキーを注文して修理してみることに。
この修理で不安要素は、
・今回の件でクランクシャフトに歪みが出ている ・プーリーキーを固定する穴が破損している ・タイミングベルト交換未経験なので失敗してエンジンを壊す
などです。
とりあえずタイミングベルト交換してみる。 普通ならタイミングベルト交換のために各Vベルトを外さなければいけませんが、今回はすでに外れていますので楽ちんです。 なので、まずはタイミングベルトカバーを外します。 タイベルカバーはボルト7本で固定されています。10mmのソケットレンチでこれを外して行きます。 ただ、6本はすぐに外れる場所にあるのですが、1本だけウォーターポンププーリーの陰に隠れているのでウォーターポンププーリーを外さないとタイベルカバーは外れません。
外した6本のボルト。 一番高い位置にあるボルトが左の長いボルトで、時計回りに付いていました。長さがバラバラなので再装着に注意が必要です。 ウォーターポンププーリーは回転止めをしないと緩めることが出来ません。 これについてはネットで2本のレンチで、てこの原理を利用するとの情報があり、助かりました。 やってみると分かると思いますが、対角線上に2本のレンチを掛けてやると緩みます。 頭で考えてもわかりにくかったですが、実際にやると緩むので不思議なもんです。
ウォーターポンププーリーを外すとタイベルカバーの固定ボルトにアクセスできます。 これを外すと見事タイミングベルトカバーを外すことが出来ました。
タイミングベルトカバーには抑えの別パーツが付いているのでなくさないようにします。
次にいよいよクランクシャフトキーの交換ですが、その為にはクランクシャフトギヤを外します。 このギヤを外さないとクランクシャフトキーにアクセスできませんが、その為にはタイミングベルトを外します。
タイミングベルトを外すために、まずはカム山を合わせます。 位置出しができたら、ベルトにホワイトでマーキングしてからベルトを外します。 ここまで非常に順調でしたが、クランクシャフトギヤの取り外しにかなり難航しました。
クランクシャフトキーが破損しているせいで、ギヤが噛みこんで外れません。 変な方向に力を加えるとシャフトの曲がりにつながりかねないので慎重にテコの力で手間へ出します。 本当になかなか出てこないので押したり引いたりしながら、各所に潤滑油を吹き付けて少しずつ手前に出して、なんとか外すことが出来ました。
右が外したクランクシャフトギヤ。左はタイミングベルト張り調整のためのパーツ
破損したキーと新品のキー キーは溝に置くだけなので交換は簡単ですがなくさないように慎重に行いました。 タイミングベルトを再度掛けていくのですが、1段間違うと大変なことになるのでここも慎重に行いました。 ベルトの張りを調整して、カバーを取り付けて、エンジンを掛けて問題なかったときは感動しました。 はじめてのタイミングベルト作業でした。 タイミングベルトの張りの調整はどのくらいかを外す前に手で押して感触を確かめて適当に行いました。 感覚なので確かな作業ではないですが、張り過ぎ緩みすぎということはないと思います。 後は外れたVベルト3種を取り付けます。 Vベルト取り付けにはそれぞれ緩めないとつかないので各パーツのボルトを緩めて取り付けてベルトの張りを調整しましたが、こちらは元々の張りがどの程度なのか不明なので雰囲気に任せて調整しました。 取り付け後ベルトの鳴きも滑りもないのでとりあえずはOKかなと思いますが、緩んでくる可能性もあるので定期的に点検したいと思います。 結局、修理が自分で出来たので掛かった費用はパーツ代だけ。
それも1,000円に満たない。
これでまたしばらくテリオスキッドに乗れそうで良かったです。
やったことの無い修理は失敗が付き物ですが、今回は順調で失敗なしで修理完了したので大変満足です。
0 件のコメント:
コメントを投稿